血液透析は血液浄化法のひとつであり、その他には薬物の誤飲や膠原病などの免疫疾患、急性的な肝機能障害の劇症肝炎などに行なう血漿交換療法、大ケガなどによる傷口からの菌感染時にみられるエンドトキシン血症に行なうエンドトキシン除去や高脂質血症(主にLDL;low density lipo proteinやLp(a);lipo protein Aの除去)に行うLDL−アフェレーシスなどの吸着療法があります。
一般的に知られている血液透析は腎機能障害により体内に蓄積した毒素や過剰水分の除去、そして酸性となる血液をアルカリ側に補正を行ないます。
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透析療法には |
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体外循環を行なう血液透析(HD;Hemo dialysis)と体内(腹腔内)で行なう腹膜透析(PD;Peritoneal dialysis)があります。
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また最近、よく耳にする血液濾過透析(HDF;Hemo dia filtration)やpush/pullなども血液透析となります。但し、血液濾過(HF;Hemo filtration)は溶質除去に透析液を用いないので血液透析にはなりません。HDやHDF、またCAPDなど略語に含まれるDはdialysisを意味しており、Dのない場合は透析法とはなりません。
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透析(dialysis:ダイアライシス)とは |
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半透膜を介した濃度勾配による溶質やイオンが移動する物理現象を示しています。この現象を利用するのは血液透析や腹膜透析だけではなく、その昔には甲状腺ホルモンのFT3(フリー・ティー・スリー)やFT4の測定法(平衡透析法)にも使われていました。この移動現象を拡散(diffusion:ディフュージョン)と言い、体外循環にて血液に対して行うことを「血液透析」と呼んでいます。
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この血液透析は生体に不必要な溶質やイオンを濃度勾配により半透膜を介して低濃度となる透析側に移行させ、また必要なイオンを血液側に移行させる物理的現象を示しています。透析側への除去はみなさんがご存知の水分をはじめ溶質となるBUNやクレアチニン、尿酸、燐酸など、またイオンでは主にカリウムとリン、そしてグルコースも除去されます。一方、透析液側からは血液の酸性を補正するため重曹(bicarbonate:バイカーボネイト)イオンが流入し、低HCO2‐で代謝性アシドーシスを是正します。
但し、透析液中のナトリウムやカルシウムは透析液の濃度により、血液側への移動が決まるようです。各社、数種類の透析液を販売しているのはこれらが理由となっています。血液透析には一般的に行われている血液透析の他、前回お話しました血液濾過透析 (HDF)、push/pull ( P/P )があります。特に最近におきましては簡便に施行できるHDFが主流となり、その臨床効果は評価されています。